ひとりごとアイルランドを遠くはなれて

2005年02月08日

「忘れられない夜にしてあげる」的満足感

この世の中、本当に色々な会がありますが、こんなに素晴らしい会はありません。
その名も「フグ会」。
ちなみに私が今勝手に名付けました。

うちの両親にはグルメな友達がいて、彼等は年に1回、フグを食べにでかけていきます。
私はいつもその機会を逃していたんですが、今回遂に参加することに成功しました。

いつもは一緒に連れて行ってもらえず、
「ふん、フグなんてしょせん白身魚でしょ。」
なんてふてくされていた私は本当に愚か者だった。
人間やはり自己主張は大事です。


この世の中、やはり金だ。金が大事だ。


世の中には、
「どんな高級フグを一人で食べるよりも、君と食べるアジノヒラキのほうがおいしいよ」
といった種類のキレイゴトがまったく通用しない、絶対値でうまいものというのがある。
絶対値でうまいものは、すべてを超越して、とにかくうまい。

至福の一時でした。


ただ実を言うと、この日私に「忘れられない夜にしてあげる」的満足感を
味あわせてくれたのは、フグではないのです。

まさに画竜点睛のごとく、豪華絢爛なフグづくしの料理を完璧なものにしたのは、
日本酒にフグのヒレを焼いたものを入れたこのお酒。ヒレ酒です。
このお酒に、蝶のように舞わされ、蜂のように刺されました。

この世の中に、こんなにうまい飲み物あったなんてしらなかった。
これと同じくらいおいしいお酒があったとしても、
これ以上おいしいお酒はないんじゃないだろうか。

とにかくフグ会の後半は、「対酒!」といった感じで、
そのおいしさにひたすら翻弄されていました。
私が死んだら、どうか棺のはしっこのほうに、ちょこっとヒレ酒をいれてください。笑

こんな完璧な料理で接待されたら、どんなに手ごわい取引相手でも
「まぁ、しょうがないか」という気になっちゃうんじゃないかな。

おそるべしヒレ酒!
ヒレ酒を飲ませてもらえるなら、
私はどんな人にもひょいひょいついていってしまう気がします。

あー、こわいこわい。



img20050210.jpg

フグのヒレ酒。横浜岩亀本店にて。


at 03:43│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by y   2005年02月15日 00:21
こんなん読むと幸せになります。おいしいものをおいしい人たちと楽しく食べるって人生の醍醐味だとつくづく。y
2. Posted by 桂   2005年02月15日 22:47
>vさん
書き込みありがとうございます。
おいしい料理は本当に人生の醍醐味ですよね。
グルメの知り合いに言わせれば、「桂はこれから本当においしいものが食べられる時期だ。うらやましい。ふふふ」だそうです。
ほんと楽しみ(>▽<)ふふふ。笑

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