癒される顔恋する金魚

2006年06月01日

白いジャンパーの持ち主へ

昨日、ちょっと大変なことがあって、病院に行きました。

だいぶ落ち着いて、病院のベットで目が覚めたときに、
知らないジャンパーが枕もとに。色は真っ白です。

痛む頭を無理矢理つかって記憶を振り返ってみると、
バスの前に座っていた女の子が、自分の上着を脱いで
私にかけてくれたのを思い出しました。

一緒にいたその中の誰かが、
その子の連絡先を聞いていたのをかすかに覚えています。

その会話が、私を別世界から現実に戻してくれた唯一の人の声だった気がする。

コレデ、オレイヲ、イエル。

でも結局、目が覚めてから誰に聞いても、その子の連絡先はわかりませんでした。
そのことに少し驚き、そしてがっかりしました。

白いジャンパー。
白いジャンパー。

いよいよ帰ることになって、どうしようもないので、
とりあえず持ち帰ることにしました。

そして帰り道、少し寒かったので、
再びそのジャンパーを借りてしまいました。


手元には、無名の白いジャンパー。

そして、無償の人の優しさ。

悲しいけれど、とても慰められました。


服の形からして、私より若い女の子だと思います。
この先、名前も顔も分からないこのジャンパーの持ち主が見つかる
可能性は低いけれど、そして、その子が私のblogを読む可能性は
万に一つもないけれど、とにかくどうしようもなく
その子にお礼をいいたいのでここにかきます。

あなたのジャンパーが、とても嬉しかったので、
本当にどうもありがとう。
返しにいく方法が残念ながらうまくみつけられないけれど
ずっと大切に持っています。


at 17:33│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by chestnut   2006年06月01日 20:20
大変でしたね。まあ無事でなにより。
そして、そういうときこそ、新聞の投書欄を使ってくださいな。
こういう良い話は好かれるので、たぶん採用されると思いますし、
白いジャンパーの持ち主が読んでいれば万万歳だけど、
そうでなくてもほかに読んでいる人が幸せになれるから。
2. Posted by 桂   2006年06月01日 21:53
新聞の投書欄!
そうかそんなこと考えてもみなかったな。
どうやったら投書できるんだろ、、なんてそんなところから
調べてみないといけないけど、
でもやってみよう!
無名の好意に少しでも報いたい。

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