2006年06月29日

脳みそを電車で持ち歩く時代・前編


先日、脳みそのMRI 画像をとってきました。




MRI 撮ったことありますか?
私は閉所恐怖症ではないけれど、あれだけは耐えられません。
以前、腰のMRIをとったときに、その狭さと、うるささに耐えかねて、
額にアブラ汗を散々かきながら「何が最先端技術だー!」
と独りごちたのを覚えています。

とにかく狭い、うるさい、身動きがとれない。
ガッガッガッガッガッだとか
ギッチョン、ギッチョン、ギッチョンだとか
ビー、ビー、ビーだとか
不快としか言いようがない音が大音量で約30分もの間続き、
うっかりしていると、自我が盗み取られそうになってしまいます。

これが拷問だったら、きっと私は1時間と持たず、
知っていることを洗いざらいしゃべってしまうでしょう。

今回は頭だったから、腰と違って足先まで入ることはないだろう、
と希望的観測を持っていたのですが、期待は脆くも敗れ去り、
膝のあたりまですっぽり。
しかもなお悪いことに、専用のコルセットみたいなもので頭部を固定されて、
それが野球のキャッチャーがかぶるような形をしていたものだから、
コルセットを通して見える縞々の風景がいよいよ滲んで見えてきました。

医学は現代の拷問だなんて、そんなバチあたりなことは思わないけれど、
それでも、白いジャンパーの時もそうだったけど
病院では忘れられない出来事が色々と降り積もっていきます。

あぁ、ほろ苦い。

でも時代は進化するものです。

じゃあ悪いことばっかりだったのか、といったらそうでもなく、今回は
「音がうるさいので、耳栓かヘッドフォンつけますか?」
という、救いの声がありました。

答えはもちろんヘッドフォン。
つけてみると環境音楽なんだかよくわからない
甘ったるいサックスの音が流れてきました。
それでも、これぞ天から垂れ下がる蜘蛛の糸!と思わんばかりに、
私は全神経を集中して、その糸を捕えようとしました。

…でも忘れていたのです。
蜘蛛の糸ってたしか最後切れるんですよね(-_-;)

結局、最後どころか、ギッチョン、ギッチョンの音が始まるやいなや
糸はあっさりと切れました。
音がうるさすぎて、聴こえてくるはずの音楽が全く聴こえないんです。
「やられたー」と今回も脂汗を吹き出しながら、
それでも不快音が切り替わる端々で、
なんとか体制を立て直そうと四苦八苦しておりました。


長い30分が終わってみれば案の定、汗びっしょり。
場所が頭だっただけに、今回は切り刻まれた自我を縫い合わせるのに
少し時間がかかりました…。

さらば東京。できることなら、もう二度と戻ってきたくない。
と思う、蒸し暑い昼下がりの午後でした。

<続く>


at 03:13│Comments(0)

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