2006年07月05日

脳みそを電車で持ち歩く時代・後編


昨日の続き。



MRIの撮影を無事終えて、今度は品川へ向かいました。
画像をもって、かかりつけ医まで診察に行くためです。

気分はだいぶ回復していたのですが、
ふと改めて自分が手にしているものを見て、
違和感を感じずにはいられない。

なぜならそれは、私の頭の断面図。

スライスされた頭を小脇に抱えて、山手線に乗っている自分が窓ガラスに映る。
窓越しに、半透明の自分を通して外の風景を眺めていると、
急に現実味が薄れていくようでした。

そんなことを考えながらぼんやり遠くを眺めていたら、ついた。 品川。


さて、結果はいかに。

頭のMRI画像は、まさに驚愕もんでした。
ただでさえ「すべてまるっとお見通しだ(某映画の決め台詞)!」的な
画像なのに、先生から指摘されて、その箇所をよくよく見てみると、
左の前半分がまるっきりないんです。

ぎゃほー。

親からは「生まれつき脳に水がたまっている」とは
きいたことはあったけど、まさかここまでデッカイ水溜りだったとは
想像していなかったので、とにかくびっくり。
しかも、左側頭葉だけかと思ったら、医学の進歩により、
頭の真中にも、別の水溜りがあることがわかったんだとか…。

医者は、「生まれつきだし、日常生活にまったく問題がない」といい
現に今まで23年間問題なかったわけだから、まあいいんだけど
さすがににわかには信じることができませんでした。

先生の、「ちょっと人と違いますねー。100人に1人ってところですかねー。」
という穏やかな声には最初、「えーそうなんですかー」と
笑顔で受け答えしていましたが、その後で、
温度のない風が体を吹き抜けていくようでした。


もう一度いいますが、日常生活に支障はなく、
のう胞がある人は調べればいくらでもいるらしいです。

でも今こうして家で一人blogを書きながら
左前半分が文字通り真っ白になっている自分の頭を
蛍光灯の光ごしにぼんやり眺めていると、
心に降り積もるホコリが、ほんの少しだけ濃くなった気がします。


脳みその断片を電車で持ち歩く時代は
ある問題は解決してくれるかもしれないけど、

それとはまったく違った新たな問題を、
一緒に連れてくるのかもしれません。

わーん(>_<)


at 21:44│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by babapon   2006年07月07日 21:48
自分の目で確かめて 凄いショックだったと思う。 もしぎっしり脳みそが詰まっていたら?もしかして天才か馬鹿になっていたかも。 私は今のオカクがちょうどよくて だいすきよ  もっと医学がすすんで絶対知りたくない事までわかったら{死ぬじかんまで}何世紀か先にはそうなるかもよ。 預言者bbp 
2. Posted by 桂   2006年07月08日 03:57
>預言者bbp(笑)
書き込みありがとう。
確かに未来を知るのって本当に恐いよね。
自分に全てイイコトばっかりとは限らないし。
うっかりイイコト言われたりなんかしちゃうと、それこそ
浮かれて努力しなくなっちゃいそうだし。
それでも知りたいと思ってしまうから
私は罪深い人間だわ。笑
ちなみに、今日ライチ食べました!!
おいしかったよー。
どうもありがとう{ラブ}

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