2006年11月18日

赤い傘と助けられなかった彼

私はにその昔、自分の笑い声で目を覚ますという
それはそれは幸せなクセがありました。

「ふふふっ」と、自分の声で目が覚めた朝は、
おかしな自分がおかしくなって、また笑ってしまう。

夢の内容はいつも覚えていないけれど、
そんな朝は私にとても優しいものでした。

でも。

最近は、笑い声どころか 叫び声 で目を覚ますことが
よくあります。

その声が思ったよりも大きくて、目が覚めた後
なんだかいつもより張り詰めた(ように感じる)空気の中で、
自分の喉がヒリヒリするのを感じてる。

よく漫画とかドラマでは、悪夢にうなされて大声で目を覚ますシーンを見るけれど、
こういうことって本当にあるんですね。


というわけで、夢のお話し。



一昨日は見た夢は、

「死ぬと予言された人を、助けられずに目の前で死なせてしまう」

という、なんとも悲しい夢でした。


詳しい経過は忘れてしまったけれど、私はとある未来を予見できる人から、

「彼は2、3日のうちに弓で射られて殺されてしまうよ」 と教えられます。

「助けなくては」 と私は思うのですが、彼の居場所がわからない。


でも必死になって探していると、幾分も経たずに、
渦中の人物が私の横をすごい形相ですり抜けていくのがわかります。

しかも背中には弓をかついで。


私はとにかく彼に危険を伝えたくて
一生懸命、後ろを追いかけます。

すると驚くことに、精神を錯乱しているのか
彼は私をめがけて弓を射ろうとしてきました。


私はびっくりして、思わず手にもっていた真っ赤な傘を開き、
いつ傘の布を突き抜けて弓が飛んでくるのかと、恐怖に身をこわばらせます。


しかしそこで、突然彼の叫び声。


私はなぜか、真っ赤な傘越しに、彼が死んでしまったことがわかりました。


でも恐くて傘を閉じることができなくて、
私はただ呆然とするばかり。


助けたかった彼は、死んでしまった。

そして、それは、たぶん、私のせいだ。


そんな風に思い、そんな風に思った途端、
私は崩れながら灰色の空に向かって叫びます。


そして目が覚めました。

とても悲しい夢でした。

彼は死んでしまったし、
私の行く道は鉄格子で閉ざされている。

普段は夢を見ない私が見る夢は、
いつもあまり楽しいものではありません。


顔もよくわからない彼は私の中の何を表していたんだろう。
助けたくても助けられないのは、私の中のなんなんだろう。


そんな答えはわからなくてもいいから、
せめて明日は笑えるように
真っ暗な部屋の中で、とりあえず形だけでも
「ふふふふふ」と笑ってみたら、
闇が少しだけ濃くなった。


at 14:20│Comments(0)

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