2006年03月

2006年03月25日

無名の希望

この週末、久しぶりに実家に帰り、
大学時代の先輩と鎌倉に行きました。

仲が良かった割には、あまり二人でじっくり話したことがない先輩で、
そんな先輩と大好きな街を歩くことができたのはとても楽しかったです。

鎌倉。今まで何度も歩いている街なのに、
いつも新鮮な気持ちで歩けるのはなぜなんだろう。
その賑わいはいつきても変わらず、むしろ
年を重ねるごとに空気は新密度を増してくる気がします。

余談ですが、この前とあるシンポジウムに参加したら
「生まれて死ねる街。これが最高の街です。」と言っていた人がいました。
それは間違っていないと思う。私は鎌倉で生まれました。
死にたいと思う街は、鎌倉。
死んだら灰はこの海にまいてほしいと思うくらい、この街が好きです。


さて、この日も小町通りを抜けて、鶴ヶ丘八幡宮まで歩きました。
鶴ヶ丘八幡宮もよく来るのですが、いつもだったら境内を歩いて
お参りをして帰るだけ。

でもこの日はものすごくに久しぶりにおみくじなるものを引いてみました。
私はおみくじというものを引きません。
覚えている限りで、引いた記憶はありません。
なぜなら単純に、「凶」と「大凶」を引くのが嫌だから。
なんでお金だして、わざわざそんな縁起の悪いものを
引かないといけないんスか!なんて思う23歳の小心者です。

でも今回は、先輩がおみくじ代の100円をくれたので、
ついでにひいてみることにしました。笑

さて、その結果やいかに。

「どうせ凶なんて、もともと数少ないしね。」

と、強がって引いたおみくじは、

果たして「凶」でした…。

ぎゃほー。

しかも中身をよんでみるに、「事業は失敗する」
「引越しはしないほうがいい」「出産は苦しむ」などなど、
なんとも後ろ向きなものばかり。さんざん浮き沈んだ後で、
「人生には浮き沈みがあるものだと悟りなさい」とトドメを刺されました。
私の辞書には「凶」という文字は23年間存在せず、
自分でも予想以上にがっくしきてしまいました。

でも落ち込んでいる私に先輩の言ったこんな一言。

「落ち込んだ時は絵馬をみるといいよ」

そんなもんかなぁ、と半信半疑でなかば面倒に思いながらも
絵馬の前に行きました。すると、確かに自然に笑がこぼれてくるのです!

小さな板に、短く綴られる誰かさんの大きな願い。
絵馬の数だけドラマがあり、人生がある。
そんな風に考えたら、数え切れないくらいの絵馬の数に
妙に感動してしまい、無名の希望たちに勇気けられてしまいました。

そして同時に、無名の絵馬から抜け出した誰かの人生に
実体を伴って触れ合うというのは、本当に素敵なことだと思いました。

極端なことを言えば、私だってしょせん数ある絵馬の一つでしかないけれど、
無数にある絵馬の中から、他の誰でもなく、私の願いに寄り添ってくれる人がいるから
私は凶も(今日も)生きていけるのだと思いますチューリップ


at 02:31|PermalinkComments(4)

2006年03月18日

「今日も誰かが新宿で」

今日も誰かが新宿で

泣いている

笑っている

生きている 

死んでいる

生きることはある意味では死ぬことよりも難しい


人間の海に溺れ

感情の渦に溶かされ

グロテスクなネオンは燃え盛り

不協和音はなりひびく


それでも今日も新宿は

ただその懐に受け入れる

名前をなくしたモノたちを




at 02:32|PermalinkComments(2)

2006年03月16日

トルコ3日目:神話的遺跡と人間臭い遺跡

============================================
3日目:アイヴァリク→ベルガマ→エファス→パムッカレ
============================================


旅メモに、トルコ3日目なのに途中まで気が付かないで
2日目のことをまた書いていた。
続きを読む

at 03:13|PermalinkComments(2)

2006年03月09日

トルコ2日目:アキレスの興奮

=============================================
2日目:イスタンブール→チャナッカレ→トロイ→アヴァリク
=============================================


配られた紙には、「モーニングコール6:00am」と書かれてあった。 続きを読む

at 21:05|PermalinkComments(0)

2006年03月07日

トルコ初日:教訓


======================= 
1日目:成田→イスタンブール
=======================


長い非日常口を抜けると、そこはトルコだった。 続きを読む

at 23:18|PermalinkComments(2)