2006年06月

2006年06月09日

空に祈る

先日、私が所属していたNPO法人フローレンスのスタッフから
一通のメールがきた。件名は『アルムナイの方へお願い!』

アルムナイってなんだ…?汗

と、件名すら理解できなかった私は、フローレンスとの共通言語を
もっと学ばなければいけないと思った。

平たく言うと卒業生のことらしい。なるほど。

さて、気になるメールの内容は、「現在ビジョンブックを作成中のフローレンスが
冊子にアルムナイの声を載せたい」というもの。

3つの質問が添えられてあったので、
ちょっと昔を思い出しながら書いてみた。

目を閉じれば、どこからか楽器を練習する音が聞こえてくる。
それは大学4年の秋。所属しているオーケストラサークルの
合宿先でのことだった。



【質問①】フローレンスになぜインターンとして参画したのか 

 ある日、それまでずっと音信普通だった駒崎さん(NPO法人フローレンス代表理事)
 から一本の電話がかかってきた。携帯電話のディスプレイに映る名前をみて、
 それが駒崎さんだったことに少し驚いたが、内容を聞いてもっと驚いた。
 彼はこう切り出したのである。 
 「桂ティッシュ配りしたことあるよね?それってなんかコツとかある?」
 「えっ?」
 突然の質問に、一瞬何を話しているのかわからなかった。
 (ティッシュ配り…??)
 詳しく聞いてみると、「現在ある活動をしていて、その人集めに
 ティッシュ配りをしようと思っている」ということらしい。
 そのため、昔アルバイトでティッシュを配ったことがある私に
 連絡をしてきたというわけだ。

 駒崎さんはもともと姉の大学の友人で、私は高校生の頃から彼をしっている。
 当時、その人当たりのよさと、意志の強さと、ユーモアのセンスが単純に好きだったので、
 それだけの理由で「人がたりないなら私手伝いますよ~」とかなんとか安請け合いしてしまった。

 今思えば、人生の大事な決定を、けっこうあっけなくしたものである。

 その後、サシで彼とのみ、「病児保育」を手がけていることをしった。
 私は、児童心理学の道に進むと決めたほど、子どものことが好きだったので
 最初に「子ども関係」と聞いただけで、既に素晴らしい未来が待っているような
 気がしていた。バカだったのだ。

 現実はそんなに甘くない。


【質問②】フロレで何に取り組んだのか

 そんなわけで、最初は「現場(子ども)と関われる仕事!」ということで
 レスキュー隊の研修を担当していた。
 ただ、これが思った以上に大変だった。
 まず資料の作成。そしてのしかかる責任。
 「普通にやばい。これは学生のノリじゃできない。本当に本気なんだ」
 と、安請け合いした自分をいさめつつも、
 次第に彼の本気が伝染してきたことを覚えている。
 病児保育施設に研修に行き、地域のお母さん達と
 触れ合っている中で伝わってきたことは、「本気で世界を変えようと思っている」
 という他でもない駒崎さんの真剣な想いであった。


【質問③】フロレに一言!

 私にその「本気の姿勢」を教えてくれたのは紛れもないフローレンスであり駒崎さんである。
 仕事の報酬はお金じゃない。自分自身の成長だ。
 盲目的にたゆたっている安全な道もあるけれど、フローレンスは私の人生に
 選択肢を与えてくれた。そして何倍も面白いものにしてくれた。
 というわけで、フローレンスに一言!といわれれば、
 とにかく感謝の一言以外、他に言うべき言葉が思いつかない。
 本当に感謝してもしきれない。 
 だから私も「本気」でがんばります。



彼女に返信したメールは以上で終わりである。
思い返せば、懐かしい。
あれから随分遠くにきてしまったようでもあるし、
全然前に進んでない気もしてしまう。

でも空が咆えても、地面が震えても、体が叫んでも胸の灯りは消えない。

消したくない。

「本気」ってどういうことかって改めて考えると、
この灯りをともし続けることなのかななんて思ったりする。

将来が不安になったり、生きるのが苦しくなったりすることはそりゃあるけれど、
そこに共感し、力を貸してくれる人がいる限り、
私はこの灯りを本気で守りたいと思う。

いつか、ほんの少しでも、誰かのぬくもりとなれますように

なんてワケもなく空に向かって祈ってしまう。


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2006年06月05日

映画「RENT」

人は音楽とともに歩んできた、
といっても過言じゃない

遠い昔、音楽は生活の中から自然と生まれた

そのリズムは太古の昔から私の中に息づいている

よくわからないけど、そんな気がする

先週の金曜日、映画をみた

「RENT」というロック調のミュージカル映画

1989年のアメリカニューヨークを舞台に
7人の若者がそれぞれの生きる道を
葛藤の末に見つけ出すというシンプルな話

でも、圧倒的にすばらしかったです

それはまるで、自分の中に眠る太古の音楽を
呼び覚まされるような感覚

ロックってそういうものかもしれない

ものすごく「個人的」に、「私」に語りかけてくるものがある

音楽は裏切らない
音楽は判断しない
ただそこに息づくものとして、
ぬるぬるとした感触を手元に残す

音楽は私の生きる意味だ

力だ。

平坦だった感情があわ立ちはじめる

この胸のざわめきを確かなものにしたくて、
帰り道、映画で流れた曲を口ずさんでみた

でも、結局それは手の届かないところに
まるで太古の渦に飲み込まれるように、
暗闇の中に消えてしまった

「この瞬間」じゃないとだめなことってきっとある

でもこの日、「その瞬間」にめぐり合えたことに
こころから感謝をしたい

人生は恐い

でも、チャップリンもいっているように
創造力と少しのお金、そして私にとっては
それに加えて音楽さえあれば、
きっとなんとかなってしまうのかもしれない

前回の日記にも書いた、
「生きることは金魚にとっても美しい」
とはチャップリンの言葉です

果たして金魚も太古の音楽を聴くことができるのだろうか


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2006年06月03日

恋する金魚


金魚、金魚、ドキドキ金魚

金魚は左目で恋をする

どうしてだか知っていますか?

なんのことはないんです

左目のほうが動体視力が優れているから

動くものは必ず最初

左目で認識されるってだけのコト


金魚、金魚、キラキラ金魚

今日もどこかで恋してる

いきることは金魚にとっても美しい

そりゃ、幸せな恋をしてれば

世界はキラキラしてるよね


金魚、金魚、恋する金魚

今日も誰かと恋をして

左側にパチっと一つウィンクかわし

愛する彼と

反時計回りにぐるぐるダンス



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2006年06月01日

白いジャンパーの持ち主へ

昨日、ちょっと大変なことがあって、病院に行きました。

だいぶ落ち着いて、病院のベットで目が覚めたときに、
知らないジャンパーが枕もとに。色は真っ白です。

痛む頭を無理矢理つかって記憶を振り返ってみると、
バスの前に座っていた女の子が、自分の上着を脱いで
私にかけてくれたのを思い出しました。

一緒にいたその中の誰かが、
その子の連絡先を聞いていたのをかすかに覚えています。

その会話が、私を別世界から現実に戻してくれた唯一の人の声だった気がする。

コレデ、オレイヲ、イエル。

でも結局、目が覚めてから誰に聞いても、その子の連絡先はわかりませんでした。
そのことに少し驚き、そしてがっかりしました。

白いジャンパー。
白いジャンパー。

いよいよ帰ることになって、どうしようもないので、
とりあえず持ち帰ることにしました。

そして帰り道、少し寒かったので、
再びそのジャンパーを借りてしまいました。


手元には、無名の白いジャンパー。

そして、無償の人の優しさ。

悲しいけれど、とても慰められました。


服の形からして、私より若い女の子だと思います。
この先、名前も顔も分からないこのジャンパーの持ち主が見つかる
可能性は低いけれど、そして、その子が私のblogを読む可能性は
万に一つもないけれど、とにかくどうしようもなく
その子にお礼をいいたいのでここにかきます。

あなたのジャンパーが、とても嬉しかったので、
本当にどうもありがとう。
返しにいく方法が残念ながらうまくみつけられないけれど
ずっと大切に持っています。


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